みんな数学が嫌いだった /著:シンシア・アーレム,訳:秋山仁

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こんにちは!
逆転の数学、講師の中村です!!

 

自分の読書時間。
最近は経済系が多かったのですが。
今回は久しぶりに教育本を読みました。
使える脳の鍛え方」以来だから、4か月ぶりか。。。

 

いつも通りケチって、まずは図書館で借りてきました。

 

みんな数学が嫌いだった

 

「モウリーニョの流儀」を1度買って読んだ半年後に、忘れてもう1度買ってしまった反省から。
読んだ本を自分への備忘録として、ここにメモしておきます。

 

【ここからメモ】

 

自己啓発的で、塾で実用させようとなると、難しそう。

 

数学に対する不安さえ取り除けば、数学嫌いは消えてなくなるはず
-私はこう考えて、独自のプログラムを作り出しました。

 

完全に同意だけど、プログラム通りに全部しなくても克服できる。
やり方は単純。

 

できなかった問題を1問1問解けるようになっていくこと。
自力で解けるレベルになるよう、環境を整えてあげること。

 

その時の最大の敵は、生徒さんの中にある心。
難問に当たってウンウン悩み考える時や、計算ミスをしてしまった時に。
自分自身を攻めてはいけない。
もっと嫌いになるだけ。

 

そんな時に、本書で紹介されている「有害な思い込み」に対する「説得力のある反論」は。
実際に使えそう。

 

例えば、

 

「数学はもっと簡単にできていいはずだ。」
⇒「数学者だって懸命に努力して問題を解いているのだから、簡単にできなくても不思議はない。」

 

とか。

 

「私は数学を完璧にこなさなければならない。」
⇒「アルバート・アインシュタインでさえ、計算間違えをした。」

 

とか。

 

あと、イメトレ(イメージトレーニング=想像の中で練習する)の話も面白かった。
バスケのフリースロー練習に関する実験。

 

①初日から20日目まで、練習をするグループ
②初日と20日目だけ、練習をするグループ
③初日と20日目だけ練習だけど、毎日イメトレするグループ

 

この3つでは、①と③がほぼ同じ成績で。
③は②より、良い成績を収めたという研究が紹介されていた。

 

「数学に対するイメージ」は、数学の成績アップに本当に大切。
でも、それを直球で伝えようとしても、ほとんどの生徒さんには響かない。
だから、このような話を紹介して、イメトレの大切さを知ってもらう。
「数学へのイメージ」を見つめ直してもらうキッカケにできそう。

 

数学へのイメージが変わる。
そういう意味では、この本は効果があるかもしれない。
こんな話をしてくれる人は周りに多分いなくて、新鮮だから。

 

読書好きの数学嫌い。
そんな生徒さんは、数学への見方が変わるかもしれない。

 

また訳者によるコラムと問題が面白い。
コラム「微積分を三日でマスター」は興味深かったし。
問題は、生徒さんへの息抜きに実際に使えそう。

 

自習室にポンとおいておく価値はある。

 

ということで、購入済。
間違えてもう一度買ってしまわないように注意。

 

【メモ終了】

 

今日読んだ本はコレでした。
数学嫌いの方には、新しい見え方があっていいかもしれません。

 


*読書のしすぎは、あなたの成績を下げるおそれがあります。
中毒性に気をつけ、実際の勉強時間を損なわないようにしましょう。

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