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こんにちは!
逆転の数学、講師の中村です!!
ここでは、自分への備忘録として。
また同テーマに興味ある方の参考にもなるかもしれないので。
読書記録もつけていくことにします。
今回は一発目。
「使える脳の鍛え方~成功する学習の科学~」です。
(著者:ピーター・ブラウン、ヘンリー・ローディガー、マーク・マクダニエル)
僕は、もう勉強法に関する本は読まないことに決めていました。
結局いつも、新しい発見はないからです。
最近の勉強法の本を、批判してるんじゃないんです。
これまで何百冊も読んできたので。
読書にかけた時間とお金の割に、得られるものが少ないからです。
また昔、勉強法の罠に引っかかったことがあったんです。
簡単に言うと、
・勉強法の本を読んで、なんだか賢くなった気がする
・もっとパワーアップしようと、他の勉強法の本も読もうとする
・結局、実際の勉強してないので、成績は上がらない
ということです。
効率の良い筋トレの方法を探し求めて。
でも実際に筋トレはしていない。
だから、筋肉はついていない。
みたいなもんです。
そんなこんなで、勉強法の本は封印してきました。
ただ、今回は特別でした。
この本の内容が、「復習は効率が悪い!」と紹介されていたからです。
僕は自分自身の資格試験勉強の経験から。
そして生徒さんの成績アップを見てきた経験から。
「復習は勉強で最も大切」とさえ思っていました。
それなのに、「復習はダメだ」と。
いわば挑戦状を叩きつけられたわけです。
ので、すぐに購入しました。
着いてすぐ読みました。
…
なんだ。
結論から言うと、「復習の定義」が違っただけでした。
この本で「スルナ」と言ってるのは。
「テキストを繰り返し繰り返し、何度も読むこと」だったのです。
それを復習と表現してたんですね。
そして僕がいつも生徒さんにも言ってる復習の定義は。
「セルフテスト=間違えた問題を、再度ノーヒントでテストをすること」でした。
結局は、同じことようなが書かれてありました。
「テキストは再読するな。代わりにクイズをしろ。」と。
クイズ。
つまり、自分自身でテストをすることですよね。
だから言ってることは結局同じ。
「なんだ、今回の本でも、やっぱり意味なかったのか。。。」
と思いかけましたが。
読み進めていくうちに、色々考えさせられました。
例えば、そもそも生徒さんに提案する時に。
「復習しよう」という言い方は、よくないんじゃないか。
もっと具体的に「自分自身でテストし直そう」とか。
また、この本の中で紹介されていた交互練習。
「違う解法パターンの問題を、代わる代わる解く」は。
これまでそれほど意識していませんでした。
連立方程式で言うならば。
加減法をマスターしてから、代入法をマスターするんじゃなくて。
加減法と代入法を知って、両方を交互に解きながらマスターしていく。
ということです。
他にも、生成練習。
「答え解き方を教わる前に、まず自力で見つけ出そうとする」ことは。
僕は応用問題だけでいいと思ってましたが、この本では「もう最初から」な感じでした。
どこからを基礎知識として、マネを重視させよう。
どこからを応用問題として、自分の頭でウンウン悩ませるようにしよう。
その線引きをどうしようか?
考えさせられました。
その他にも、「知ってるけど、じゃあちゃんと授業に取り入れているか?」と振り返ると。
もっともっと改善できそうなものが、色々見つかりました。
これまで、読書をしてきた中で。
授業に取り入れる。
良ければ継続する。
悪ければ改善する。
この繰り返しで、生徒さんの成績が伸びていきました。
また色々改善できそうでウキウキしてきました。
あとオマケ的なメリットですが。
この本で紹介されている方法は、「個人の感想」ではなく。
「科学的に証明された方法」です。
ので、生徒さんに紹介しやすい。
「個人の感想」では、どうしても説得力に欠ける。
生徒さんに「はいはい、わかった。でもそれは、その人がうまくいった方法でしょ。」と思われたら。
なかなか勉強法の改善につながらない。
でも、これからは。
「コレ見てや。科学的に証明された効率のいい勉強法やねん。」と。
この本を使って言える(笑)
…
ということで、あまり買わないようにしていた勉強法の本ですが。
今回のは買って良かったです。
他の本でも、最近の勉強法は進化してるんかな?
辞書のように読み直しながら、授業をデザインしていく。
あと生徒さんの勉強法の改善を提案するときに、説得力を高める(笑)
そんな使い方で、何度も使えそうです!
大当たりでした^^
興味あれば、ご一読してみて下さい!
*読書のしすぎは、あなたの成績を下げるおそれがあります。
中毒性に気をつけ、実際の勉強時間を損なわないようにしましょう。
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