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こんにちは!
やる気先生こと、中村です!!
ゴールデンウィークですね。
先週は確率漸化式を更新していました。
理系の人や文系でも2次がある人は、連休の間にまとめてチェックしてみて下さい。
その中で、コメント欄にご質問を頂きました。
「わかりやすく教えるための要素は?」というご質問です。
コメントですぐ返しても良かったのですが。
「人に教えられるようになって、初めて理解したと言える。」
一度くらいは聞いたことありますよね。
実は、教えるコツと勉強のコツは、とても似ています。
ので、どうせならみんなとシェアしようと思って動画にしました。
僕自身、「まだまだもっと良くなるはず!」と思っているので。
現時点でのベストを共有させて頂きます。
ただ、あんまり長くなると。
それはそれで大変なので。
一番大切な1つだけ。
教えるコツも勉強のコツも同じ。
まずは、たった1つだけのことを意識する。
それは何か?
「what,why,howを明確にすること」
です。
whatは「何をするべきか?」
whyは「なぜその方法でいいのか?」
howは「どのように進んでいくのか?」
この3つを明確にすることが。
教えるコツでもあり、自分の勉強のコツでもあります。
料理の作り方を知らなくても。
レシピ本を見れば、一応作れますよね。
それと同じです。
人に教えるには、「何をすればいいか?」「なぜそれをするのか?」「どのように進んでいくか?」
を明確に見せてあげればいいです。
自分自身が勉強する時でも、そうです。
数学を教えていて、よく頂く相談が。
「ノートの取り方」です。
答えはシンプルです。
わからなかった問題や、復習したい問題に対して。
what,why,howを明記すればいいだけです。
ノートは未来の自分のために作るものです。
苦手な問題ほど、what,why,howを明記しておけば。
後から見て、「何コレ?意味わからん??」とならないです。
またwhat,why,howを明記するためには。
シッカリとわかっていないと、できません。
ですから書くだけでも、自然と理解が深まっていきます。
他に数学を教えていて、よく頂く悩みが。
「記述の書き方がわからない。」です。
これも答えはシンプル。
「what,why,howを書けばいい。」
それだけです。
さっきの直線の式の例のように。
普段の自分がノートに書いているwhat,why,how。
それを答案に書けばいいだけです。
what,why,howを書いておけば。
採点者に伝わります。
計算ミスしても部分点はもらいやすいでしょう。
少なくとも式だけしか書いていないよりは。
何よりwhat,why,howを意識することは。
これからの大学入試改革に合わせた勉強にもなります。
Z-KAIの記事「第1回:6年後の大学入試どう変わる?-2021年入試の2つのポイント」でも紹介されているように。
・センター試験が廃止され、大学入学希望者学力評価テスト(仮)が導入されます。
その背景は、
・現行の大学入試が知識の暗記・再生に偏りがちで、思考力・判断力・表現力や、主体性を持って多様な人々と協働する態度など、真の「学力」を十分に育成・評価していないという危機感があります。
ということです。
・「大学入学希望者学力評価テスト(仮)」では、「思考力・判断力・表現力」が問われる問題が出題される
このように大学入試が変わっていきます。
じゃあ、思考力、判断力、表現力は、どうすれば身につくでしょうか?
…
やっぱりwhat,why,howを普段から意識しておくことです。
what…何をすべきか?(判断力)
why…なぜそれでいいのか?(思考力)
how…どのように進んでいくか?(表現力)
ですよね。
ここ2,3年のセンター数学を解いていても。
「パターン処理的な問題」を残しつつも、「基礎を徹底理解した上で、組み合わせ的な問題」が増えてきている印象です。
少しずつシフトしていってるのだと思います。
とは言っても、来年のセンター数学では、まだまだパターン処理的な問題も多いと予想されます。
そのあたりもかねて。
「whyの取り扱いは人それぞれだ」ということを、最後に強調しておきたいと思います。
人に教える時も、自分で勉強する時も。
基本的には「whatとhow」だけで、正解にたどり着けます。
「why」なぜ?の理屈がわかっていなくても、答えは出せます。
実際僕も、中学1年生に球の体積の公式のwhyを教えたりしません。
「昔偉い人が発見してくれてんけど、こうすればうまくいくから」と。
「公式what」と「具体的な計算how」を見せるだけです。
全てのwhyを追求すると、効率的な勉強にはなりません。
理屈抜きでもいい、とにかく正解して「できる喜び」を感じたい人もいるでしょう。
でもやっぱり。
理屈抜きで正解しても気持ち悪い、「わかる喜び」を感じたい人もいるでしょう。
だから「whyの意識は人それぞれだ。自分の性格や置かれている環境次第だ。」ということになります。
whyのメリットとデメリットをわかった上で、自分に合わせて使うのがいいでしょう。
whyを意識するメリットは。
「スッキリする」「忘れにくい」「応用力がつく」ということです。
「応用力をつけたい、テストで初見の問題で諦めたくない」場合は。
whyを意識した勉強が必要です。
数検の2次試験対策などは、whyの意識が必要になります。
whyを意識するデメリットは。
「whatとhowだけで正解にたどりつく時より、時間がかかる」ということです。
「応用問題はいらない、パターン処理的に正解だけ欲しい」場合は。
whyは無視して大丈夫です。
数検の1次試験などは、whyなしでもOKです。
このような特徴をわかった上で。
・whatとhowで、正解にたどり着けるようにする。
・whyは自分のサジ加減で、やったりやらなかったり。
what,why,howを明確にしていくことこそが。
教えるコツでもあり、勉強のコツでもあると確信しています。
問題が難しくて解けない?
それはwhat,why,howが明確になっていないからです。
1つずつ明確にしていけば、解けるようになります。
僕はこの意識を徹底したお陰で。
苦手だった簿記で1級合格できましたし、文系で数検1級も合格できました。
だから「what,why,howの明確化」は。
人に教える時も、自分が勉強する時も、とても大切にしている考えです。
少しでもお役に立てば幸いです。
今日もご視聴ありがとうございました。